クラリーノ系ランドセルを徹底解説!おすすめブランドをご紹介!

クラリーノ人気ランドセルを紹介

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近年ランドセルの定番素材として注目されているのが、人工皮革・クラリーノです。
クラリーノとは牛革などの天然皮革の構造をもとに、不織布などを使い同じような構造で作った人工皮革のことで、雨や傷に強いのが特徴。

丈夫で耐久性や耐水性に優れているだけでなく、天然皮革よりも軽量というメリットもあり、ランドセルの素材としては最適だとされているんです。

そんな魅力的なクラリーノですが、クラリーノがどんな素材なのか、どんなメリットやデメリットがあるのかなど、詳しくは知らないという人もいるでしょう。
ここではクラリーノという素材についてご紹介します。

クラリーノのランドセルを取り扱う人気メーカーについても併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

クラリーノの種類は?

クラリーノとは、ランドセルの素材として多くのメーカーが採用している人工皮革の種類のひとつ。
(株)クラレが開発し、当時は世界初の人工皮革としても注目されました。

丈夫さがありながらも柔らかくしなやかで、天然皮革よりも軽いクラリーノですが、実はクラリーノにもいくつか種類があるんです。

クラリーノ®
タフロック®NEO
タフなのに軽くてしなやか
クラリーノ®
タフロック®
ハードな傷に強い丈夫な素材
クラリーノ®
レミニカ®
表面が傷に強いウレタン層で耐久性がある
クラリーノ®
エフ
しなやかさで革らしい風合い
クラリーノ®
リピュート®
しなやかさと高級感があるメタリック素材
クラリーノ® いちばん軽いロングセラー素材

それぞれ異なる特徴があるので、1つずつ特徴をみていきましょう!

クラリーノ®

ランドセルの素材として、最初に開発されたのがクラリーノです。
すべてのクラリーノの基本となる素材で、発売以来ロングセラーを続けている素材。

クラリーノの種類のなかでもっとも軽量で、軽さを重視しているランドセルには、こちらの基本となるクラリーノが採用されているケースが多いようです。

クラリーノ®エフ

クラリーノに比べるとしなやかな風合いが特徴で、牛革のようなシワ感など天然皮革の独特の質感を再現したタイプ。
加工がしやすいのも大きな特徴です。

しなやかさと高級感を兼ね備えていて、現在のクラリーノランドセルの主流の素材として扱われています。

また、クラリーノエフにはさらに細かく、それぞれの特徴を持ったタイプがあります。

クラリーノエフ2 光沢を抑えてシワをなくしたマットな素材
クラリーノエフ3 シワをなくして光沢を残したツヤ感のある素材
クラリーノエフ
レインガードfa
繊細な表目仕上げと撥水性が高い高級感のある素材
クラリーノエフ
レインガードFx
ツヤのあるシボ加工で本革に近い質感を出した撥水性のある素材

クラリーノエフでも、さらにどんな素材を使っているか、チェックしてみるといいかもしれませんね。

クラリーノ®レミニカ®

耐久性に不安があったクラリーノの表面を、傷に強いウレタン層にすることで、より耐久性をアップさせた素材です。
こすれたくらいでは傷がつきにくく、少しの傷からぱっくり裂けてしまうリスクもなくなりました。

やや光沢のある素材なので、女の子向けのランドセルに多く採用されています。

クラリーノ®タフロック®

クラリーノ レミニカよりもさらに傷に強い素材が、こちらのクラリーノ タフロック
こすれはもちろん、ハードな傷にも強く、クラリーノ史上もっとも傷に強い素材として開発されました。

傷に強いということは、素材に密度があるため、どうしてもほかのクラリーノの素材よりは重くなってしまいますが、それでも牛革と比べると軽量です。
表面は美しいフラットな質感です。

クラリーノ®タフロック®NEO

クラリーノ タフロックを、さらに強度にこだわって開発したのが、こちらのクラリーノ タフロックNEOです。
耐久性に優れているのはもちろん、本革に近い質感にもこだわっているため、革のような高級感のある風合いを感じられるのも魅力。

耐久性と高級感にこだわているため、クラリーノ タフロックよりもやや重くなりますが、軽さと丈夫さにこだわっているのは、この素材だけです。

クラリーノ®リピュート®

クラリーノの表面にメタリック加工を施し、しなやかさと高級感をプラスした素材。
上品な光沢で独特の色合いを表現し、イマドキ感のあるランドセルに仕上がります。

レミニカやタフロックのような耐久性はありませんが、牛革に近い質感が魅力です。

クラリーノ®ロベニカ®

ランドセルの背あてとしておもに採用されている、クラリーノの新しい素材。
新開発のマイクロファイバーを採用し、こすれやすい背中部分でも傷がつきにくいよう、耐久性にこだわって作られました。

天然皮革のような柔らかくしなやかな風合いがありながら、通気性や抗菌機能などを取り入れることで、より快適な背負い心地を実現。

クラリーノのメリット・デメリットは?

ランドセルの素材として注目されているクラリーノですが、人工皮革という点に少し引っかかっている、という親御さんもいるかもしれませんね。
納得してクラリーノのランドセルを購入するためには、この素材のメリットとデメリットをしっかり把握しておくことが大切です。

ここではクラリーノのメリットやデメリットをご紹介します。
メリットとデメリットを照らし合わせて、子どもに合っている素材かどうかを、見極めてくださいね。

クラリーノのメリット

クラリーノのメリットは、次の4つ。

クラリーノのメリット
・天然皮革よりも軽い
・カラーバリエーションが豊富
・耐水性に優れている
・価格が安い

クラリーノの最大の魅力といえるのが、天然皮革よりも軽いということ。
ランドセルの定番の素材・牛革と比べると、おおよそ200g軽く、馬の革・コードバンと比べると、400gも軽くなっています。

入学したばかりの1年生は、体も小さく、できるだけ軽いランドセルを選びたいですよね。
とにかく軽いランドセルが良い、という人におすすめの素材です。

また、クラリーノはカラーバリエーションが豊富なのも魅力。
色だけでなく、メタリック調など天然皮革では表現できない独特の光沢を表現することもできますよ。

天然皮革は水に弱い性質がありますが、クラリーノなら雨に濡れてもサッと拭くだけで良いので、お手入れも簡単です。

そして気になるお値段も、天然皮革よりもかなりお安く購入できます。
牛革で5~8万円ほど、コードバンで8~10万円ほどが平均ですが、クラリーノなら3~6万円ほどで購入できます。

クラリーノのデメリット

メリットが目立つクラリーノですが、やはり気になるのはデメリットですよね。
クラリーノのデメリットは次の3つ。

クラリーノのデメリット
・耐久性が劣る
・高級感に欠ける
・型崩れがしやすいものも

最大のデメリットといえるのが、耐久性に劣ることです。
天然皮革は密度がしっかりしていて、多少傷がついても目立ちにくく、深い傷でも使うことでなじんでいきます。

しかしクラリーノは、傷に強いタイプも開発されていますが、深い傷がつくとそこからぱっくり割れたり裂けたりするケースも。
天然皮革はクラリーノの数倍の強度があるといわれているので、耐久性の面ではかないません。

質感に関しても、天然皮革に近づけた加工を施しているとはいえ、実際に触ってみると天然皮革とは違います。
高級感が欲しい人には、クラリーノは向かないかもしれませんね。

そして注意したいのが、型崩れです。
多くのメーカーでは型崩れしにくいように、こだわりの芯材を採用していますが、超軽量などを謳っているランドセルは芯材が薄いケースも。
この場合、型崩れを起こしやすいので、芯材までチェックしてみてくださいね。

クラリーノ系(人工皮革)ランドセルおすすめブランド!

1. セイバン

セイバン

量産型のランドセルメーカーを代表する「セイバン」

「セイバン」のランドセルは、クラリーノのほかに、より強度にこだわって独自開発したオリジナルの人工皮革・アンジュールグロスという素材を採用しています。
アンジュールグロスはとにかく傷に強く、基布と表面層にフィルムを加えた3層構造にすることで、人工皮革のなかでも耐久性に優れているんですよ。

素材だけでなく背負い心地にもこだわり、体にしっかりフィットする設計となっています。
デザインもイマドキ感のあるものが多く、大人も子どもも大満足のランドセルメーカーです。

2. フィットちゃん

フィットちゃん

フィットちゃん」も、人気のランドセルメーカーですよね。
2022年度モデルでは190種類50色をそろえ、自分らしいランドセルが見つかると話題です。

「フィットちゃん」のランドセルのラインナップはほとんどがクラリーノなどの人工皮革で、軽くて背負いやすいのが魅力。
背中にしっかりフィットする背あてや、肩ベルトにクッション性を持たせた「楽ッション」など、子どものことを第一に考えた設計になっています。

シンプルなランドセルもありますが、男の子向け・女の子向け、それぞれに人気のデザインのランドセルが豊富にそろっていますよ。

3. キッズアミ

キッズアミ

世代を超えて愛されるランドセルを目指して、70年以上も子どもが使いやすいランドセルを提案し続けている「キッズアミ」。
昔ながらの伝統的な「学習院型」と、軽さにこだわったコンパクトな「フラットキューブ型」の2つのランドセルのかたちを採用しているのも「キッズアミ」の特徴です。

人工皮革のランドセルはすべてクラリーノを採用し、種類も豊富にそろっています。
ほかのランドセルメーカーではあまり見ない、スタイリッシュな半かぶせタイプのランドセルもありますよ。

4. ふわりぃ

ふわりぃ

1967年に創業した老舗のランドセルメーカー「ふわりぃ」も、毎年大人気です。
「ふわりぃ」のランドセルは、ほとんどがクラリーノを採用していて、軽くてたっぷり収納できるのが魅力。

とくに軽さにはこだわっていて、1,000gを切ったモデルが3タイプもあるんです。
最軽量はなんと920gという驚きの軽さ。

軽いだけでなく、背負い心地にもこだわっています。
ふわりぃ肩ひも」や「ふわりぃクッション」を採用し、背中にしっかりフィットするように作られています。

5. カザマランドセル

カザマランドセル

令和2年で創業70年を迎えた「カザマランドセル」。
すべてのランドセルにクラリーノを採用し、軽さとデザイン性の高さにこだわったランドセルを作っています。

「カザマランドセル」は、とにかくおしゃれなデザインのランドセルが豊富にそろっているのが魅力。
刺繍などを施して見た目のデザインをおしゃれに仕上げるだけでなく、かぶせの裏や鋲、ファスナーチャームなど細かい部分にもこだわっています。

鋲やチャームは好きなものを選べるのもうれしいポイントです。

クラリーノに関するよくある質問

クラリーノだと安っぽく見えるのが心配

クラリーノのデメリットのひとつでもありますが、天然皮革と比べるとどうしても高級感に欠けてしまいます。
ほかの子どものランドセルが天然皮革ばかりだと、クラリーノのランドセルが安っぽく見えないか、心配になってしまいますよね。

確かに実際に触って比べると天然皮革の高級感には劣ってしまいますが、実際の使用感などは、天然皮革とそこまで大きく変わりません。
実際に使うのは子どもですし、子どもは素材についてそこまで気にしないケースがほとんどですよ。

高級感の有無よりも、背負いやすさや軽さ、子どもが気に入っているかどうかを重視して選んでみるといいでしょう。

クラリーノと牛革を比較するには?

ぱっと見の違いはあまりないものの、クラリーノは耐久性に劣っているのが気になる、という人もいるかもしれません。
牛革など天然皮革とクラリーノの耐久性を比較をしてみないと、どのくらいの差があるのかわかりませんよね。

各メーカーでは、ランドセルの素材の革サンプルを請求することも可能です。
このサンプルを利用して、耐久性や風合いの違いをチェックしてみてください。

まずは表面を指で触ったり押したりして違いを確かめます。
次に爪で引っかいたり硬いものでこすったりして、強度をチェックしましょう。
肌を掻くようにひっかりたり、爪で跡をつけるようにひっかいたり、いろいろなダメージを与えてみるのがポイントです。

6年間ちゃんと使える?

耐久性は天然皮革よりも弱いと聞くと、6年間安心して使えるのか不安になってしまう人もいるでしょう。
クラリーノはひっかき傷などに弱いだけであって、それが壊れやすさとイコールにはならないのでご安心ください。

昔よりもクラリーノの品質が向上していることもありますが、各ランドセルメーカーが型崩れしにくいように、さまざまな工夫を施しています。
型崩れや壊れやすさが気になる場合は、どんな耐久テストを行っているのかをチェックしてみるといいでしょう。

まとめ

軽いランドセルが欲しい、おしゃれでイマドキなデザインのランドセルが欲しい、という人にぴったりなのが、クラリーノのランドセル。
最近ではランドセルのおおよそ7割がクラリーノである、といわれるほど、人気の素材なんですよ。

カラーバリエーションも豊富ですし、独特の光沢やデザイン性の高さも、クラリーノだからこそ表現できるんです。

クラリーノのランドセルは、量産タイプのメーカーが積極的に採用しているため、工房系ランドセルメーカーに比べると売り切れが少ない、というのも魅力です。
ゆっくりランドセル選びを楽しみたい、というご家族も、ぜひクラリーノのランドセルを検討してみてくださいね。

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